肋間神経痛とは
肋間神経痛とは、肋骨に沿って走る「肋間神経」が刺激されることで生じる痛みの総称です。
胸や背中、脇腹に
- ピリピリする痛み
- 電気が走るような痛み
- 深呼吸で悪化する痛み
- 咳やくしゃみで響く痛み
などの症状が現れます。
実は「肋間神経痛」という病名そのものよりも、「肋間神経が何らかの原因で刺激されている状態」を指すことが多いのが特徴です。
このような症状はありませんか?
✓ 胸の片側が痛い
✓ 背中から脇腹にかけて痛む
✓ 咳や深呼吸で痛みが強くなる
✓ 寝返りで痛む
✓ 胸の痛みがあるが心臓の検査では異常がない
✓ 肋骨に沿ってピリピリした痛みが続いている
このような症状がある場合は肋間神経痛の可能性があります。
肋間神経痛の原因
1. 筋肉や筋膜の緊張
最も多い原因です。
デスクワークやスマートフォンの使用、猫背姿勢などにより胸郭周囲の筋肉や筋膜が硬くなり、神経を刺激することがあります。
特に
- 肩甲骨周囲
- 胸椎周囲
- 肋骨周囲
の筋肉の緊張が関与することが少なくありません。
2. 加齢による変化
加齢に伴う
- 背骨の変形
- 椎間板の変性
によって神経が刺激されることがあります。
3. 帯状疱疹
帯状疱疹は肋間神経痛の代表的な原因です。
発疹が出る前から神経痛が始まることもあり、
「胸が痛いけど原因が分からない」
という状態で受診される方もいます。
4. 胸椎疾患
- 胸椎椎間板ヘルニア
- 胸椎圧迫骨折
- 脊柱管狭窄症
などが原因となることがあります。
注意が必要な胸の痛み
胸の痛みがすべて肋間神経痛とは限りません。
以下のような病気が隠れている場合があります。
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 大動脈解離
- 肺炎
- 気胸
- 肺塞栓症
次のような症状がある場合は早急な医療機関受診が必要です。
- 強い胸痛
- 息苦しさ
- 冷や汗
- 意識障害
- 急激な症状の悪化
整形外科で行う検査
当院では症状に応じて
- 問診
- 診察
- 超音波(エコー)検査
を行い、痛みの原因を評価します。
必要に応じて専門医療機関への紹介も行っています。
肋間神経痛の治療
薬物療法
- 消炎鎮痛薬
- 神経障害性疼痛治療薬
- 湿布や外用薬
などを使用します。
リハビリテーション
胸郭や肩甲骨周囲の柔軟性改善を目的に
- ストレッチ
- 姿勢指導
- 運動療法
を行います。
エコーガイド下筋膜リリース
筋肉や筋膜の緊張が原因と考えられる場合には、超音波(エコー)を用いて原因部位を確認しながら筋膜リリースを行うことがあります。
エコーを使用することで安全性を高めながら、痛みの原因となる部位へアプローチすることが可能です。
慢性的な胸郭周囲の痛みや背部痛でお悩みの方はご相談ください。
よくある質問
Q. 肋間神経痛は自然に治りますか?
軽症であれば自然軽快することもあります。
ただし症状が長引く場合や繰り返す場合は原因の確認が重要です。
Q. 運動しても大丈夫ですか?
痛みが強い時期は無理を避けましょう。
症状に応じて適切な運動やストレッチをご案内します。
まとめ
肋間神経痛は胸や背中に痛みを生じる比較的よくみられる症状です。
一方で、心臓や肺の病気など重大な疾患が隠れている場合もあります。
胸や背中の痛みが続く場合は自己判断せず、お気軽にご相談ください。
当院では診察・画像検査・エコーガイド下筋膜リリースを含め、患者さま一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。


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